こんにちはゲストさん。会員登録(無料)して質問・回答してみよう!

解決済みの質問

著作権について質問です。

小学校教諭をしています。
(1)集中力が持続せず,授業に参加できない児童がおり、児童が集中できるようにその児童が興味のあるキャラクターを使って集中力の向上を図りたいと考えています。
しかし、本来の授業とは関係のないプリント集を作ることになるのですがその場合は著作権の侵害に当たりますか?

(2)児童が家庭学習の習慣がつくように,自習用のプリント集を作りたいと思います。表紙に既存のキャラクターを使うことは,著作権侵害に当たりますか?
 ・授業では,使いません。
 ・興味を引けるように,敵キャラをやっつけていき(問題を解く)だんだん敵が強くなるような(難しくなる)問題集を考えています。

投稿日時 - 2016-11-05 09:23:28

QNo.9251788

困ってます

質問者が選んだベストアンサー

著作権法の第35条には下記の様になっています。しかし、最近では外部からのクレーム等もありますので、著作権者から使用可能な許可を直接貰ったとしても利用する場合は、教頭等に相談して”学校”としてその様な教材を使うか否か姿勢を決めて下さい。

教育機関での使用についても、過去に著作権者からクレーム等がきたり裁判になった事例はあります。ですので、”学校”として今回使われる教材についてどう対処するのかを良く話し合って下さい。

また、同法第30条~第50条までが、著作権の及ぶ範囲について定められています。特に、同法第33条~38条に教育機関における複製等の記載されていますので、合わせて知識として読んでおくと良いと思います。

(学校その他の教育機関における複製等)
第三十五条
学校その他の教育機関(営利を目的として設置されているものを除く。)において教育を担任する者及び授業を受ける者は、その授業の過程における使用に供することを目的とする場合には、必要と認められる限度において、公表された著作物を複製することができる。ただし、当該著作物の種類及び用途並びにその複製の部数及び態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない。

2  公表された著作物については、前項の教育機関における授業の過程において、当該授業を直接受ける者に対して当該著作物をその原作品若しくは複製物を提供し、若しくは提示して利用する場合又は当該著作物を第三十八条第一項の規定により上演し、演奏し、上映し、若しくは口述して利用する場合には、当該授業が行われる場所以外の場所において当該授業を同時に受ける者に対して公衆送信(自動公衆送信の場合にあつては、送信可能化を含む。)を行うことができる。ただし、当該著作物の種類及び用途並びに当該公衆送信の態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない。

参考URL:http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/pdf/gakko_chosakuken.pdf

投稿日時 - 2016-11-05 10:12:35

お礼

勉強になりました。ありがとうございます。

投稿日時 - 2016-11-06 00:30:00

このQ&Aは役に立ちましたか?

0人が「このQ&Aが役に立った」と投票しています

回答(2)

ANo.2

弁護士(神奈川県弁護士会)の小川敦司がご回答します。

 ご質問の件は,著作権法上の複製権(21条)の権利制限の有無が問題となり,具体的には(1)35条1項(学校その他の教育機関における複製等)または(2)30条1項(私的使用のための複製)の適用の有無が問題となります。

 まず(1)35条1項(学校その他の教育機関における複製等)では,学校において教育を担任する者がその授業の過程における使用に供することを目的とする場合,必要と認められる限度で公表された著作物を利用できるとされています。
ここで「授業の過程」とは授業本体に限らず学校行事や必修のクラブ活動は含まれるものの,児童や生徒の参考に供するものは含まないと考えられています。ご質問(2)では公表された問題やキャラクターを「自習用プリント」に使用されるとのことで,これを「授業の過程」での利用ということは難しいでしょう。また,公表されたキャラクターを毎回のように利用することはさすがに「必要と認められる限度」を超えていると判断されるおそれがあり,この点でも35条1項でご相談者様の行為を正当化することは難しいと考えられます(ご質問(2))。
 一方,(2)30条1項(私的使用のための複製)では,著作物を個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用する目的に限り,これを複製することができるとされています。「その他これに準ずる限られた範囲内」の意味については強い人的結合関係で結びついたごく少数の者の間と解釈されており「3,4人程度のごく少数」を指すという当時の文化庁次官の説明も残っております。ですので,クラス全体に配布するプリントでの複製(コピー)を本条で正当化することは難しいでしょう(ご質問(2))。一方,キャラクターの複製されたプリントを渡す対象が特に授業に集中できないごく少数の児童に限られるならば「その他これに準ずる限られた範囲内」で使用されることを目的とするものとして,著作者の複製権が制限される=ご相談者による複製が可能である,といえそうです(ご質問(1))。

結論を申し上げますと
ご質問(1)
(2)30条1項(私的使用のための複製)を根拠として対象の児童の方にキャラクターを複製したプリントを制作しお渡しすることが可能である。

ご質問(2)
著作権法における複製権の権利制限の規定でも正当化は困難である。

となります。

以上,ご参考になりましたら幸いです。

投稿日時 - 2016-11-05 12:16:09

お礼

わかりやすく説明していただき、ありがとうございました。

投稿日時 - 2016-11-06 00:31:48