
ある文章で使われているtheの概念
ソル・フアナという修道女に関する本のレビュー(アメリカのアマゾンより)から引用させてもらった英文です。
This is balanced, penetrating examnation of Sor Juana and the
elements that shaped her life.
'the elements'とありますが、このtheは何にかかっているのでしょうか。
elements that shaped her lifeが特有のものであることから、theがつくのか、それともこのtheはsor Juanaにかかっているのか・・(それならher elementsにすればよいと思うのですが)
私の意見としては前者の方が正しいのではないかと思っています。
なぜそう思うのかを下に記してみましたので、違うと思われるところが
あれば指摘してください。
elementの基本的な意味を調べましたところ、 one part of feature of a whole system, plan, piece of work etc, especially that is basic or important.(ロングマンより) という説明がなされていましたが、
この文章のelementsは、彼女の人生に影響を与えた事柄のなかでの基本的なことをさしていると考えられます。人生に影響を与えた事柄というのは、人それぞれですよね。よってこのelementsは’特有’の意味を持っているので、theが使われるというように、私は考えました。
投稿日時 - 2007-12-06 17:20:12
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回答(22)
#11, #13 です。
まず、始めに、#11 のおまけについてお詫びいたします。原文のサイトまで行ってきました。原文は、"This is a...." となっていました。それはそれで、熱烈な推薦書評というより、 「~の内の1つの examination だ。」という表現が、客観的に感じられると言えるかもしれません。
a の基本的な使用法です。深く考えすぎずに、もっと単純に考えればよかったと反省しています。
====================
問題の "the" もやはり、単純に「全て」と考えていいと思います。
--- 拙訳 ---
『これは、「ソル・ファナ」と「彼女の人生を形成したあらゆる要素」を、バランスよく、鋭い洞察で精査したものの1つです。』
====================
後置修飾節が限定しきれない(他にも「彼女の人生を形成した要素」がある)と筆者が判断した場合は、
"... and (some) elements that..." と "the" を使わないはずです。
つまり、 "... and some of the elements that..." の意味になります。
ゆえに、"... and some of the elements that ... = "... and the elements that ..." は、ありえません。
やはり、"and all of the elements that" = "and the elements that" と reader が受けるしかないと思います。
====================
writer/speaker が、後置修飾語句で限定しないことを明確に表す場合、
He is a boy whose father is a doctor.
など、たくさんあります。このように、不定の意味の先行詞(修飾語を伴っていても)で、the を使用することはありません。
These are photos of the moon that she took through her telescope during a full moon last month.
不定の photos になっているから、reader は「不定」だと判断するのです。"of the moon", "that she took ..." の2つの修飾語句が付いていてもphotos は、不定です。some photos の意味です。
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These are the photos of the moon that she took through her telescope during a full moon last month.
the が使われていたら、that 以下を読む前に、簡単に納得いく「限定理由」がなければ、reader は、that 以下に「限定理由」があるだろうと思うのは、極自然なことです。that 以下で説明された photos of the moon は、これ以外にないことを示唆しています。
だけど、that 以下で説明された写真の中に、月以外の写真がある可能性はあります。また、月の写真で、that 以下の説明に当てはまらない写真がある可能性もあります。
====================
that 以下を読む前に「限定理由」が判る表現には、
He was looking up at the moon that shined very beautifully that night.
などの例もあります。この場合、that 以下がなくても、"the moon" は自然に限定だと reader が判断できます。that 以下は、付加的な限定とも考えられます。
後置修飾語句に限らず前置修飾の場合でも、the は、限定で、a は、不定と考えるしかありません。
Mt. Fuji is the highest mountain in Japan.
That mountain we can see there is a highest mountain in Japan.
"the highest mountain = the highest of all the mountains"
"a highest mountain = "one of the highest mountains"
以上、やはり、ごく単純に、全てという限定の "the" にしか思えないので……。自分自身、難しい用法を知っていても、単純な表現の時にそう受け取れないような知識では、絵に描いた餅になるとつくづく思いました。"This is a...." の反省を込めて……。
投稿日時 - 2007-12-11 19:55:49
返事が遅れてしまいました。ここで一括してお礼をさせて頂きます。
このようにわざわざ詳しく説明していただいたりと、本当に助かりました。
ありがとうございました。
投稿日時 - 2008-01-01 10:08:00
○ タイプ・ミスです。
paited → painted
Juaan → Juana
○ また、お尋ねの英文の引用先は下記のようです。「This is」の後には「a」があるようです。冠詞の基本通りですね。
http://www.amazon.com/Sor-Juana-Traps-Octavio-Paz/dp/0674821068
○ お尋ねの英文を、あらためて日本語に訳してみると「ソア・ファナ」と「彼女の人生を形成した要素」の関係が非常に密接なものであることが分かります。やはり「the」しかあり得ないでしょうね。
訳:「これは、ソア・ファナと彼女の人生を形成した要素について(両者を)バランスよく、かつ鋭い洞察力を生かして調べてあげてまとめたものです。」
投稿日時 - 2007-12-09 10:17:29
>This is (a) balanced, penetrating examination of Sor Juana and the elements that shaped her life.
○ あまり難しく考える必要はない問題ですね。冠詞の基本的な考え方で十分理解できます。冠詞の「the」を用いる環境はいくつかありますが、その中に、決して特別な場合のものではなく、ごくごく基本的なものとして次のようなものがあります。
【前に出た名詞と関係が深いものや、その名詞に含まれるものには、初出でも「the」をつける】
(1) He made a doghouse and paited 【the】 roof red.
※ 「roof」は初出ですが、前の「doghouse」と関係が深いもの、またはその中に含まれるものなので「the」をつけることができます。そして、それは一つしかないものであることも同時に示しています。
○ 「the」を「a」にすると普通ではない状況になります。(絶対にありえないことではありませんが・・・。)
(2) He made a doghouse and painted 【a】 roof red.
※ この場合、「a」によって「doghouse」には「roof」がいくつかあることになり、この英文は「その中のひとつの『roof』」について述べていることになります。
○ 「the」を所有格の「its」に変えることは可能です。
(3) He made a doghouse and painted 【its】 roof red.
※ 「doghouse」と「its roof」の関係はおかしいものではありません。所有の関係を強く出したければ、「the」ではなく「its」を用います。
○ 以上のことから分かることは、冠詞の基本的考え方、すなわち「『the』は特定のもの、『a』は(たくさんあるものの中で)不特定のものを示す」ということです。
○ お尋ねの英文に戻ります。「Sor Juann」と「elements」の間にある「深い関係」を考えると、「the」はきわめて自然なことが分かります。「elements that ...」があるからこそ今の「Sor Juaan」が存在するのでしょう。切っても切り離すことのできない関係です。だから「the」を使っているのです。
○ また、上記のことから、「a」(=「the」を使わないこと)は、あまり普通ではないことも理解できます。さらに、No.10で述べたように、「a」(=「the」を用いないこと)は「具体的なもの」ではなく「一般的なもの」を想像させるということも理由として考えられます。「a」を用いては、「Soa Juann」の人生を伝えるのにふさわしい表現ではなくなってしまいますね。
○ 「her」もありえなくはないでしょうが、いまひとつ自然でないことは、No.9で述べた通りです。
○ お尋ねの英文は「冠詞の基本」で解釈できることだと思います。
投稿日時 - 2007-12-09 09:57:28
定冠詞についての議論がおかしくなってしまうのは、一つには、定冠詞の意味がかなりいいかげんなもの、つまり、意味の幅があり、どの意味について話しているのか、それが、議論の当事者にとってもあいまいになる事が多いからだと思います.
ちなみに、Cambridge Advanced Learner's Dictionary
で、the を引くと、大項目で次の4項目でてきます。
the (PARTICULAR)
the (YOUR)
the (ENOUGH)
the (EACH)
そして、次に、the(PARTICULAR)の項目を開くと、次のように、16の区分けがされています.
http://dictionary.cambridge.org/define.asp?key=82277&dict=CALD
より引用:
the (PARTICULAR) Show phonetics
determiner
1 used before nouns to refer to things or people when a listener or reader knows which particular things or people are being referred to, especially because they have already been mentioned or because what is happening makes it clear:
I just bought a new shirt and some new shoes. The shirt was quite expensive, but the shoes weren't.
Please would you pass the salt.
I'll pick you up at the station.
2 used before some nouns that refer to place when you want to mention that type of place, without showing exactly which example of the place you mean:
We spent all day at the beach.
Shall we go to the movies this evening?
I must go to the bank and change some money.
3 used before noun phrases in which the range of meaning of the noun is limited in some way:
I really enjoyed the book I've just finished reading.
Do you like the other students in your class?
4 used to refer to things or people when only one exists at any one time:
What will happen in the future?
After I leave college, I want to travel round the world.
They live in the north of Spain.
Ed Koch was for many years the mayor of New York.
When we went to Paris, we went up the Eiffel Tower.
5 used before superlatives and other words, such as 'first' or 'only' or numbers showing something's position in a list, which refer to only one thing or person:
That was one of the best films I've ever seen.
What's the highest mountain in Europe?
I shall never forget the first time we met.
You're the fifth person to ask me that question.
6 used to say that the particular person or thing being mentioned is the best, most famous, etc. In this use, 'the' is usually given strong pronunciation:
Harry's Bar is the place to go.
You don't mean you met the Richard Gere, do you?
7 used before some adjectives to turn the adjectives into nouns which refer to one particular person or thing described by the adjective:
It seems that the deceased (= this particular dead person) had no living relatives.
I suppose we'll just have to wait for the inevitable (= the particular thing that is certain to happen).
8 used before some adjectives to turn the adjectives into nouns which refer to people or things in general that can be described by the adjective:
She lives in a special home for the elderly.
The French were defeated at Waterloo in 1815.
9 used before a singular noun to refer to all the things or people represented by that noun:
The panda is becoming an increasingly rare animal.
The car is responsible for causing a lot of damage to our environment.
10 used before a family name to refer to two people who are married or to a whole family:
The Jacksons are coming to lunch on Saturday.
11 used before some nouns referring to musical instruments or dances to mean the type of instrument or dance in general:
Nico is learning to play the piano.
Can you do the waltz?
12 used before a noun to represent the activity connected with that noun:
I've got to go under the surgeon's knife (= have a medical operation) next week.
It's not a good idea to spend more than three hours at the wheel (= driving a vehicle) without a break.
13 used before numbers that refer to periods of ten years:
the sixties
14 used before each of two comparative adjectives or adverbs when you want to show how one amount gets bigger or smaller in relation to the other:
The sooner I get this piece of work finished, the sooner I can go home.
15 used before comparative adjectives or adverbs when you want to show that someone or something has become more or less of a particular state:
She doesn't seem to be any the worse for her bad experience.
16 used for emphasis when you are expressing a strong opinion about someone or something:
André's got a new job, the lucky devil.
特に、最後の「強調のthe」とも言うべきものは、単に、書き手のそのときの気分の表れでしかなく、ここでの、前方照応とかという議論とはまったくかみ合いません.
投稿日時 - 2007-12-08 23:23:03
the を使うと、「その場で語らなくても共通理解のある」the, という用法もあります。例: the hospital
慣用で the を使う場合もあります。
それはおいといて。
the は前方照応が基本でしょうが、うしろから限定を受けた場合、やはり「選択範囲の制限」が起こるので、結果的に the を伴う場合が多いけれども、後ろから限定を受けること自体が the の出現確率を高めているので、世間に流布した誤解(taked さんが批判されている点のひとつです)があるのだろうと思います。
その本の批評の文は出だしの文だとしたら、the は前方照応じゃないですよね。
いずれにしても考える価値があります。
投稿日時 - 2007-12-08 17:42:16
連続で申し訳ありませんが、結局、No.8でforest12さんが述べられている次の回答が、もっとも的を得たものだと感じます.
>ブックレビューであるからにはThisというのは「この本」とかその内容、という意味でしょうし、であるならば、ソルファナという人と、「彼女の人生を形作ったところの要素」に関する鋭い考察、という評価を与え、そのあとでソルファナについて述べていっているわけだから、「彼女の人生を形作ったところの要素」とは、本を読めばわかる情報であり、この後にレビュアーが論じなければならない情報ではないことがわかります。
>であるならば、the elementsという言葉が指すのは既知情報と捉えられるからこうなっているわけで、that以下限定しているからthe elementsになっているわけではないのです。
以上、taked4700でした。
投稿日時 - 2007-12-08 17:35:53
No.14のご意見は、意味がよく分かりません.
結局、ここでなぜthe がついているのか、その説明になっていないと思います.
世間的にあまり知られていないものは、その文脈の中で初めて触れる場合、定冠詞をつけることは出来ません.これはあたりまえで、読者が知らないものに定冠詞をつけても相手が混乱するだけだからです.
elementsについてですが、この文脈では、the elements は、本の説明として、ごく自然に述べられているものだと思います.つまり、必然として、theが必要なわけではなく、単に、書き手が、読者に向かって、「分かるでしょう、theの意味が」と言っているに過ぎないと思います.つまり、「彼女の人生に影響を与えた事柄のなかでの基本的なことをさしている」と言うことを、明示的に述べただけのことです.
ですから、theがつく必然と言うものは、この文脈では特にないと思います.
また、「他にelementsがないと書き手が判断した」と言うことも言い過ぎで、単に、elements 自体を内容を伴って意識したと言うことだと思います.
the がつくと、全体を一つのものと意識するのだと言う説明がよくされます.the JapaneseとAmericans の差を例にあげての説明がよくあると思うのですが、これは、the Japaneseの場合の説明であって、定冠詞の使い方一般に適用できるものではないと思います.
投稿日時 - 2007-12-08 17:21:17
[名詞]...that...
ここで(1)the がつく場合、と(2)the がつかない場合、の両方あります。しかしもうひとつ考えるべきは名詞が名詞だけで意味が十分通ずるかどうか、という点です。
(X) element という単語はそれ自体では「はぁ?」というくらい漠然とした情報しか与えません。それ自体では何のメッセージも伝わりません。ということは that 以下で与えられる情報が必須(non-parenthetical; essential) ということです。
だから、that 以下で限定を受けるから the が必須なのではなくて、element という名詞がそれ自体ではなりたちにくいから、that 以下の限定を受けなければならないということです。
(Y) 逆に名詞が具体性を持ちそれ自体で十分メッセージ性を持つ単語なら、話は別です。movies that I care for の場合、the はなくてもいいでしょう。あってももちろんいいです。movies が十分すぎるほど具体性を持ち、これ自体でメッセージが完結できます。"that I care for" は parenthetical で、ときに afterthought であったりします。英語話者は that と which の区別はスロッピー(これが真の姿;規範文法は絵の中の餅でしかない)なので、いわゆる 「コンマ which」である必要はない。
さあ皆様の意見をお待ちしています。
投稿日時 - 2007-12-08 13:19:17
#11 です。
他の回答者さまからご指摘を受けました、
>the elements は、他に element がないことを言っているだけです。
という表現について、
正確に表現しなくてはいけないところ、確かに誤解を招くような言い回しでした。すみません。
筆者は、「the elements は、他に element がない」と言っているだけです。
または、
筆者は、「the elements は、他に element がない」という判断をしているだけです。
と、訂正させて頂きます。
つまり、筆者は、「他に element がないこと」という『事実』を言っているのではなく、「他に element がない」という『意見』を持っているから、"the elements" を "all the elements" または、"all of the elements" の意味で使っているという意味です。
ですから、" There could be...." という意見は、筆者ではなく、その文を読んだ人 (reader) の感想として出てくることはあると思います。
A: Chris Columbus was the man who discovered America.
B: No. Amerigo Vespucci was the man who discovered America.
C: No. He only baptised it. Ancestors of Native Americans did discover America.
こういう会話の中で、A という人物は、"who discovered America" に限定能力を持たせて、"man" を限定しようとしています。A は、"Another person discovered America." という意見は、持ち合わせていないように思えますが、いかがでしょうか? B の表現についても同じようなことが言えるように思いますが……。
以上、つたない日本語表現で失礼いたしました。★
投稿日時 - 2007-12-08 06:13:43
He took out the money that had been in the safe. ---1
= He took out all the money that had been in the safe.
He took out money that had been in the safe. ---2
= He took out some money that had been in the safe.
He took out his money that had been in the safe. ---3
(この場合、他の人の money も the safe の中にあること、他の場所にも his money があること、the safe の中に彼の他の所有物があることのどれかを含意しています。the safe の中の his money 全ての意味です。その his money の一部なら、some of his money that... で表せます。)
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問題文の筆者は、名詞の前で「限定の世界」か「不定の世界」か、どちらの世界へ入るか立ち止まった瞬間に、文1のスタイルを使用しただけです。
すでに、#9さんが的確な回答を寄せられているように、the elements は、他に element がないことを言っているだけです。
" money" (無冠詞+不可算名詞)
" coins" (無冠詞+可算名詞複数形)
"a coin" (a/an + 可算名詞単数形)
の場合、他にその名詞が頭の中に存在していることを言っています。
言い換えれば、どれだけかの数量の中から選択した結果を表しています。任意に選んだ感覚です。
★ところが全てを選択する時、その選択結果はただ1つで、だれが選んでも同じ結果になるはずです。★
つまり、私(writer) が選んでも、読者 (reader) が選んでも同じ結果で、共有できるということです。この時、"the money/coins" (the + 不可算/可算名詞)の形を使います。
=======================
問題文で考えてみます。
This is balanced, penetrating examination of Sor Juana and the elements that shaped her life.
別に her life に特有だからというわけではなく、「her life を形成した elements 全て」という意味です。筆者がそれで全てと判断し、the を使っています。こういう時、that 以下には限定能力があるという言い方がされます。(筆者が、that 以下にそういう力があると判断し使っているということです)。
「that 以下を elements の説明に使うと、そんな説明の付く elements は他にない」という意味です。No other elements shaped her life. This book shows all of the elements that shaped her life. を含意しています。
いわゆる 「後方照応的」の the です。
「後方照応的」の the は、「この後にくる名詞に限定能力があると思われる説明を付けます。その説明が付いたら、その名詞は、私(speaker/writer )が限定したものと あなた(reader/listener) が限定できるものとが一致しますよ。そういう予定なので、限定の世界に入りますよ。」という意味です。辞書の the の項で、別枠説明されることが多い、only、序数詞、最上級の前の the も、この用法に入ります。
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おまけ
それよりも、examination に a/the が付いていないことの方が気になります。「うまく抽象的に逃げたのかな?」と思いました。is の後ろに何の印刷ミスも、タイプのエラーもないとして考えてみます。
examination は、「考察」みたいな意味で使う時、不可算/可算で使うことができます。可算なら、a/the を選ばなければいけません。
a balanced, penetrating examination of...
この場合、examination は、可算です。「all of the examinations of... の中で、balanced, penetraing で形容できる examination が他にもあり、その内の1つ。」という意味になります。ゆえに推薦書評では使いにくい表現なので、たとえ何かが抜けていたとしても a ではないと思います。
the balanced, penetrating examination of...
この場合、examination が可算なら、「all of the examinations of ... の中で、これが唯一といえる balanced, penetrating examination だ。」の意味になります。不可算なら、「これ以外に balanced, ... は、ひとかけらも考えられない。量的に考えてこれで全て」くらいの意味でしょうか? 筆者が主観的に評するつもりなら、この形で絶賛を表すことはできると思います。
balanced, penetrating examination of ...
この場合は、examination は、不可算です。形容詞が主観的な形容詞なので、または、それほど多くの Sor Juana に関する本を読んでいないのか、断定をさけたという感じです。「これは、(どれだけの量かは判らないが、examination of ... の一部または大部分を占める)balanced, penetrating といえる考察である。(対照としてあるのは、「balanced, penetrating とはいえない考察」です。)」くらいの意味ではないかと思います。それもわざわざ、量的に細かく表現できない (表現する必要のない)「S be 不可算名詞」というスタイルを使っています。おそらく客観的な評として、読者を納得させようとしているのでは……。
以上,少しでもお役に立てたでしょうか?★
投稿日時 - 2007-12-07 12:48:53
○ 補足です。「a」と「the」の違いに注目してください。
(1) He is the principal of this school.
(2) He is a teacher of this school.
○ 上記の2つの英文において「a」と「the」を入れ替えることはできません。普通は、校長先生は学校に一人しかいませんし、逆に教員が学校に一人しかいないということは通常はありえないからです。
○ 次の2つはどうでしょう。
(3) literature that deals with our inner life
(4) the literature that deals with our inner life
○ どちらの日本語訳も「人間の内面生活を扱う文学」となりますが、その表す意味は少し異なります。
○ 「the」のない(3)は、その範囲を限定していない(言い換えれば、どれでも良い)「文学」、すなわち「一般的・総称的」な表現としての「文学」を表します。さらに突き詰めて言えば、このような表現をする人は「どんな文学でも(すべて)そのような性質を持っているのだ。」と考えていると思われます。
○ 「the」のある(4)は、「今、問題にしている特定の文学」となります。このような表現をする人は「文学にはいろいろあるが、人間の内面生活を扱う文学は今話題にしているものだけである。」という考えをもっていると推察できます。
○ 「the elements that shaped her life」の「the」も同じように考えることができそうです。
投稿日時 - 2007-12-07 09:51:35
>This is a balanced, penetrating examination of Sor Juana and the elements that shaped her life.
○ 限定詞(冠詞や所有格)をつける対象が関係代名詞節によって修飾される名詞(=先行詞)であろうがなかろうが、その使い分けの原則は下記の通りです。(お尋ねの英文に近くなるように関係代名詞節をつけてはいます。)
(1)他に存在する場合には「a」を用いる(「the」をつけない)
→ This is a book (that) he finds interesting.
→ These are books (that) he finds inetresting.
※ 彼が興味をいだいた本は他にもある。
(2)他に存在しない場合には「the」を用いる
→ This is the book (that) he finds interesting.
※ 彼が興味をいだいた本は他にはない。
(3)特に所有を強調する場合には「his」をつける
→ This is his book (that) he finds inetersting.
※ 彼が所有している中で彼が興味をいだいた本。
○ お尋ねの英文に当てはめてみます。
(1) elements that shaped her life
※ 彼女の人生を形成した要素が他にもある。
(2) the elements that shaped her life
※ 彼女の人生を形成した要素が他にはない。
(3) her elements that shaped her life
※ 彼女の所有しているものの中で彼女の人生を形成した要素
○ 彼女の人生を形成した要素は「彼女の持っている資質など」だけではなく、「(彼女が所有している訳ではない)周りにいる人々や社会や時代背景」であろうと推測されるので、上記の(3)は不可でしょう。
○ 残った(1)と(2)はどちらを用いても良いと思いますが、この英文(読後感想文?)を書いた人の意識の中に「このような要素は他にはない。」と思いがあったのだと考えられます。
○ あえて(1)と(2)を区別するならば、この小説(?)は主人公の人生のすべてを網羅していると考えられますので、(1)よりも(2)を用いるという結果になった考えるのが自然ですね。
○ したがって「冠詞」をつけない形や「her」をつける形よりは、やはり「the」をつける形が一番良いということになります。(この問題を考えるポイントは、関係代名詞や他の要因というよりは、むしろ冠詞の基本的な使い方だろうと思います。)
投稿日時 - 2007-12-07 02:35:23
このテクストがブックレビューであること、問題の文の続きの文章のコンテクスト、そういうことから著者の「いいたいこと」を分析しないといけない、という話でしょう。なぜなら、冠詞というのは結局著者の心的態度の問題なので。
ということで、ブックレビューであるからにはThisというのは「この本」とかその内容、という意味でしょうし、であるならば、ソルファナという人と、「彼女の人生を形作ったところの要素」に関する鋭い考察、という評価を与え、そのあとでソルファナについて述べていっているわけだから、「彼女の人生を形作ったところの要素」とは、本を読めばわかる情報であり、この後にレビュアーが論じなければならない情報ではないことがわかります。
であるならば、the elementsという言葉が指すのは既知情報と捉えられるからこうなっているわけで、that以下限定しているからthe elementsになっているわけではないのです。
ただ、the elementsだけでは何のことだかわからないから、that以下で説明しているだけで、「that限定だから、theがついている」というのは文の後ろから説明している点から考えてもナンセンスです。
とはいえ、of限定などの場合、だいたいtheが来ますし、that限定だからtheというのも無い話ではない。
しかし、そもそものところ、aやtheが名詞に「付く」という議論は取りやめにしたほうがいいのではないかと個人的には思います。
マーク・ピーターセン『日本人の英語』が指摘しているように、「aやtheが名詞に付く」という表現のほうが的確でしょう。aやtheの意味的カテゴリーに、後続の名詞が入ると、名詞の意味が明確にされるわけですから、この例文でelementsという名詞を単に使うときは、不特定の意味として用いる、また、the elementsならばtheの意味(「特定」)に支配される形で名詞elementsが「付いている」、という思考なわけです。この思考に、この場合のちにthat節で限定するという条件は必要ありません。(どんなelementsであるかはthat限定に関わり無く、この場合「既知」として筆者に認識されているコンテクストだからです)
まあ、結局「特定/不特定」、「既知/未知」という使い分け、という今までの通説どおりなわけですが。
ということで、蛇足でしたら申し訳ないです。
投稿日時 - 2007-12-07 01:25:44
that以下で限定されるからthatがつくというのは、言いすぎだと言うことを述べているだけです.
また、その文脈の中で、当然一つに定まると言う場合でも、the がつかないことも良くあります.
そもそも一つに定まると言う言い方自体がある意味あいまいなことで、地球から見た月や太陽は、当然独自の存在で、その意味で一つにいつも定まっていますが、a blue moon とか、a yellow sun などの表現はごく普通です.
つまり、どういった視点から対象を見るかと言う要素があります。逆から言うと、文脈は、どういった視点からものを見ているのかを明らかにしていく過程でもあるわけです.
www.lyon.edu/projects/marsbugs/1998/19980511.txt からの引用です.
>We live on a rather small rock circling a small yellow star that is one of 400 billion in a huge collection of such luminous gas balls called the Milky Way galaxy. Most of these stars average several light years apart, a distance which ...
that を使った後置修飾で先行詞にtheがつかないものの典型がthat is one of ...です。上の文章のaをthe に換えたらとてもおかしな感覚の文になってしまいます.
投稿日時 - 2007-12-07 00:32:52
別件ですみません。
This is balanced, penetrating examination of Sor Juana and the
elements that shaped her life.
This is a balanced.... とaが入らないとおかしいですね。
また補足ですが、that以下で限定されるという以外にtheがつく理由は、この文章を見る限りないと思います。
共通の了解のtheであれば、「この本は、皆さんもご存知の彼女の人生を形成した、あのelementsについての検討で・・・」という、変な感じになるのではないでしょうか。
そこまでSor Juanaの人生は知られていないような気がします。
投稿日時 - 2007-12-06 23:20:49
全文を書いていただいてありがとうございました。ご質問の部分は文章の出だしの部分だったんですね.
>多分読んでいない人に向けて書いているというよりも、読書感想文のような感覚なので、読み手が読んだと想定して書いているのかもしれません。
自分の書き方が悪かったようですが、the と言うのは、次のような説明の方が理解がしやすいかもしれません.
ある程度状況がはっきりしてくると、言語として示されなくても、事実として特定されてくる情報があります.その一番の例は、電話で話している人がそばの人に向かって、「鉛筆とってくれ」と言う場合の、鉛筆の本数です.日本語では名詞の単数形複数形の区別は普通しませんから、この場合の鉛筆は、文字だけ見れば、単数か複数か分かりませんが、「電話で話している人がそばの人に向かって」と言う状況を見れば、普通は、一本の鉛筆、または、鉛筆でなくてボールペンでもマジックでもクレヨンでも、ともかく書けるものを一つの意味だと言うことは常識から分かるわけです.
英語の冠詞も同じで、文章がある程度、長くなり、伝えている状況がはっきりしてくると、theであるのか、a であるのか、そう言ったことが、ある程度分かってきます.その状況によって、その名詞が特定のもの、または、重要なもの、などのイメージがあるとき、the が使われるのです.
ですから、the を使うかどうかは、どの程度、その名詞を特定できるほど状況がはっきりしてきているか、を書き手が判断して決めているわけです.
多分、今回のthe は、そう意味のものだと思います.アマゾンのレビューは、まだ本を読んでいない人向けでしょうから。
しかし、もちろん、「読み手が読んだと想定して書いている」とき、その読んだ内容の部分については、the を使うことが多くなるはずです.
投稿日時 - 2007-12-06 23:00:02
pretty22さんがおっしゃる解釈で大体間違いないと思います。
人生に影響を与えた事柄(elements)というのは、人それぞれです。
「Juanaさんの人生を形成したelements」が、他のelementsから区別され、はっきりしているからこそ、theがついていると考えられます。
様々なものにelementsはあるわけで、彼女の人生を形成した以外のelementsもたくさんあります。
たとえば、「山田さんの人生を形成したelements」も、「Juanaさんの性格を形成したelements」もあるでしょう。
でも言いたいのは、「Juanaさんの人生を形成したelements(spaped her life)」なわけです。
ほかのelementsとの、はっきりとした区別ができています。
それだけの理由でも、the がつかないとおかしいです。
投稿日時 - 2007-12-06 22:48:40
taked4700 さん、観察力が鋭いネ。私もそれには気づいていて、とまどったことがあります。私も最初は Anastasia さんのように考えていたのですが、どうも違うようでした。
the がつかない方は、that が、われわれが学校文法で習う which の意味で使われて、補足用法だと思われます。which と that の混同は皆様よくご存知でしょう。
だれか質問を新たに立ててもらえませんか?
投稿日時 - 2007-12-06 19:19:42
質問文の内容が変わっていますが、これは皆さんから回答をいただく前に、
分かりやすい内容に変えて送ったものをサポートセンターの方が今編集して下さったようです。なので、あまり気にしなくても結構です。
投稿日時 - 2007-12-06 19:40:12
whichとthatって分かりにくいところが多いですよね。
投稿日時 - 2007-12-06 19:37:44
冠詞は、もっと前後の文脈がはっきりした方が、判断がつきやすいのですが、一応、この文だけで見て判断すると、
This is balanced, penetrating examnation of Sor Juana and
までで、この文章が、誰について、どんなことを述べているのか、それが決まっていて、場面設定が読者とこれを書いた人の間で、共有できていると書き手が判断していると言うことです。その上で、elements that shaped her life.の内容、つまり、elements の具体的な内容が、読者にも特定できるはずだと書き手が判断していると言うことです。
that shaped her lifeのような後置修飾がされているからtheが付くのだというわけではありません。elements that shaped her life全体で、新情報と言う感覚があれば、theをつけないで使います。that節などで後置修飾されていても、定冠詞がつかないことは非常に良くあります。
ある程度の長さの英文、一番いいのは、ペーパーバック一冊ぐらいを冠詞に注意して読んでみることです。なぜここでa なのか、なぜthe なのか、そういうことが分かります。
なお、elements の意味は、この文章だけからはわからないのですが、多分、彼女の生きてきた世界での出来事、体験などのことのはずで、「そう言った(社会的)要素」と言う意味でthe がついているわけです。her にしてしまうと、her elements では、「彼女の個人的な体験・事情」のような感覚になってしまうと思います。
投稿日時 - 2007-12-06 19:12:48
スペルミス: dedcribingではなくdescribingです。
投稿日時 - 2007-12-06 19:35:52
前後の文脈がはっきりした方がわかりやすいとのことなので、
全体文を以下に記しておきます。
This is balanced, penetrating examnation of Sor Juana and the
elements that shaped herlife. She understood her passion was pursaitof knowledge and that she could never fulfill her life's work unless she became a nun.
In addition to dedcribing Sor Juana paz enlightens her readers
about mascaline society into which she was born.
She was a brave, talented woman who spoke up for what she believed in.
この文のなかでは、theというのが、読み手と書き手の間で大体どのようなものか、というのが把握できているということなんですね。多分読んでいない人に向けて書いているというよりも、読書感想文のような感覚なので、読み手が読んだと想定して書いているのかもしれません。
投稿日時 - 2007-12-06 19:35:00
>このtheは何にかかっているのでしょうか。
「かかっている」ということとはちがいます。
このtheはthat以下で限定しているからです。もちろんそれ
はSor Juanaに関わることでしょうが、Sor Juanaのという
所有関係があるわけではありません。所有関係があるのは
that節の中のher lifeです。
投稿日時 - 2007-12-06 18:10:07
elementsとherlifeに所有関係があるとおっしゃいましたが、詳しく
説明してもらえないでしょうか。
shapeの基本的な意味としては、形作る、形成する(または影響を与える)という風に説明できます。この文章を「彼女の人生を形成した重要な事柄」という訳したとして、これをイメージでとらえると、
the elementsがherlifeというやわらかい粘土をこねて、なんらかの形を
作る という感じになります。所有関係があるということは、その粘土の中にthe elementsが含まれているということですか?
投稿日時 - 2007-12-06 19:15:10
大変わかりやすい説明ありがとうございました。
投稿日時 - 2007-12-06 19:05:50